今年2回目の観劇は、「LUPAN」です。
2週間ほど前、福岡サンパレスホールで観劇した「ベートーベン」について、ちょっと不満げにブログを書いたのですが、今回は大満足!とにかく、男優さんがとても長身でスタイル抜群!見ごたえがありました。
今回の場所は私にとってのホームグラウンドとも言える博多座。エントランスに向かう階段は博多座会場25周年の装飾が施され、否応なく気分は上がります。
エントランスホールから装飾
ルパンは、エントランスホールには出演者の写真が吊られています。正面だけで満足しないでください。裏側にも出演者の別ポーズの写真があります。客席に向かうエレベーターの踊り場からエントランスホールを覗くと見ることができました。
この公演は全日程完売の人気演目です。
宝塚歌劇スターシステムのような台本と演出
構成は宝塚歌劇を彷彿します。主役(トップ男役)とその相手役(トップ娘役)の純愛ラブストーリー。相手役は純粋可憐な貴族の令嬢。2番手、3番手にになる主演級の男優(男役)と2番手娘役(女役)に主役に負けないほどのナンバーやダンスシーンの見せ場がありました。
演出はエリザベートなど、ミヒャエル・クンツェ、シルベスタースタイリーの作品を手掛ける小池裕一郎さんなので、宝塚歌劇の客を楽しませる手法を駆使しているように見えました。
で、配役を見ると主役ルパンの古川雄大さんと対峙するのが元宝塚歌劇トップスターの二人。柚希礼音さんと真風涼帆さん。私は、まだ舞台を拝見していない真風涼帆さんの公演日を選びました。
古川雄大さんに引けを取らない男役としてのポテンシャルの高さがわかります。長身で手足が細く長く、抜群のスタイルです。
細マッチョの美しさ
古川雄大さんの女装シーンがありますが、ウエストの細さは必見です。お隣の女性よりウエストが細く見えてびっくり。その理由が後半にわかります。捉えられたルパンがホワイトシャツだけで上半身をあらわにしているシーンがあります。その胸板の厚さに目を奪われます。逆三角形の躯体だったからこそのウエストの細さだったんですね。古川雄大さんは細マッチョ。ここ、注目点です。
そして古川雄大さんが燕尾服の着こなしが美しい理由もここにあることがわかりました。燕尾服はスーツとは違い、体型がわかります。胸板が厚いからこそあのスマートな燕尾服姿だったのですね。宝塚歌劇でも男役が燕尾服を着こなしていますが、結構パットを入れて体型補正をしていると聞きます。男性は自らの筋肉で着こなしをするんですね。ヒャ~、目の保養です。
俳優さんは、自らのポテンシャルを高めるために、努力をしてますよね。メディアで観るイケメン俳優さんが脱ぐと、胸板が厚くてお腹が割れてますものね。
男装の麗人と男役
宝塚歌劇でトップスターだった男役が退団すると、当然女優となり、男役の技を見せることはほとんどありません。しかし、この公演ではポスターにあるように元トップスターのお二人が男装の麗人ではなく、男として登場します。そして、古川雄大さんと並ぶシーンがあるのですが、引けを取りません。宝塚歌劇で培った芸を披露する絶好の演目だったようです。
宝塚歌劇が人気があるのは、生身の男性が美しくない日本だからだとよく言われてきました。昭和の男性を観てきた世代としては、納得のいく話です。しかし、最近は若い男の子がきれいになって、宝塚歌劇の男役も変わっていくのでしょうか。メディアに登場するアイドルらは、少女漫画のようにきれいです。私の住む地方都市でも、目を引くようにきれいな男の子をたまに見かけることがあります。
ただね、昭和の時代を生きてきた私。赤い口紅を塗った男の子にはまだ慣れません。非現実的な宝塚歌劇の男役が好きです。
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