博多座 エリザベートを観てきた(愛希れいか、古川雄大編)

観劇のこと
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今回のキャストは以下ととおりです。

愛希れいか(エリザベート)

 東宝ミュージカルでエリザベート演じるのは全て宝塚歌劇団出身の女優さんです。歴代8人の方が演じていますが、娘役出身の方は、花總まりさん、蘭乃はなさん、愛希れいかさんの3人ですね。

 私にとって、愛希れいかさんは初めましてです。

 この方のエリザベート、とても良かったです。女性の一生を演じる際に、繊細な表現力でその世代に応じた声色と歌い方にどんどん変えていくのです。特に、ルドルフに先立たれた時の嘆き悲しむ歌唱は、初老期をよく感じさせられて、引き込まれてしまいました。

 そして、舞台姿も世代によって身長が違うように見えたのです。舞台に最初に登場したときは、「小柄な方なのね」と思いました。それが大人になると、とても大きく見えたのです。調べてみると、身長は167㎝で、娘役出身としては大柄な部類に入る方でした。宝塚歌劇団入団当初は男役だったようですね。もちろん、靴や膝をかがめたりして調整しているのだと思いますが、この印象の違いを演じ方で表現しているのなら、「凄いな~」と思いました。

 宝塚歌劇団で7年にわたってトップ娘役を務めることができたという実績からも、実力の高さを覗えます。

 ちょっと楽しみな女優さんに出合いました。

古川雄大(トート)

 テレビでも主要な役を演じることが多く、若くてイケメンの線の細い役者さんの印象でした。そのため、黄泉の国の帝王の貫禄をどのように表現するのか、楽しみでもありました。

 もう、「美しい」の一言です。線が細いということは全くありません。

 黄泉の国の人ですから、それだけでも異世界なのですが、声質、声量、ビジュアルともに文句はありません。あの切れ長の目に妖しいメイクをすることによって、神秘性があって眼光鋭い、瞳が輝くトートでした。

 そして、私の大好きな細マッチョ。個性的な衣装を着こなし、その衣装の下からチラ見えする大胸筋の厚さは「ひや~」とため息がもれてしまいました。

田代万里生(フランツ・ヨーゼフ)

 この方のフランツ・ヨーゼフは何度も観てきました。とても安定しています。高音も低音も自由自裁に歌い、そのポテンシャルの高さは折り紙付きですものね。

 フランツ・ヨーゼフはある意味しどころのない、耐える役のような印象を持っているのですが、今までの役作りの蓄積で役を演じているように思いました。

 「ガイズ&ドールズ」の時とは全然違う、重厚感あふれるフランツ・ヨーゼフで、歌詞にあるように「自分の幸せを望めない」国王の悲哀が滲んだ気品ある姿でした。

涼風真世(ゾフィー)

 この方のゾフィー役は初めてです。以前、涼風真世さんが演じたエリザベートを観たことがあります。しかし、「涼風真世さんのエリザベートは違うな~」との感想を持っています。

 男役の涼風真世さんにとっては、強力な武器だった太くて力強い低音の声と、時々見せるアニメ声が、位取りの大きな役には逆効果のように感じるのです。私が日本の皇族方のお姿から連想して「高貴な方々」という基準を作ってしまっているから、そう感じるのだと思います。

 宝塚歌劇団時代は妖精と言われ、抜群のスタイルと美しいお顔、緩急自在な歌声。非の打ちどころがありません。なのに、今回の涼風真世さんのゾフィーは、私にはただの癇癪持ちの老婆にしか見えませんでした。ゾフィーという役が涼風真世さんにあっていないように思うのです。

 実力者だけに、残念でした。

立石俊樹(ルドルフ)

 今回の観劇での一番の収穫は、この方を見つけたことです。見惚れるほど「きれい」です。

 ルドルフという、1回出たらそのまま天国に召されるまで出ずっぱりの役は、短時間に舞台の空気を支配する力量が必要なようです。彼にはその力があるように感じました。

 そして、「闇が広がる」のデュエットでは、立石ルドルフが古川トートの腕の中にすっぽりと入るサイズ感が絶妙です。この二人の体格は、私にとっての黄金比でした。身長を調べてみると、古川雄大さんが182㎝、立石俊樹さんが181㎝で差はないようなのです。しかし、舞台では古川雄大さんと比較して、立石俊樹さんがいい感じで小さく見えます。この「闇が広がる」のシーンを楽しみにしてください。

 この方、元消防士のようですね。でも、夢を諦められず、芸能の世界に入り、現在の地位を確立したようです。こういった夢を追い求めて実現していく人、好きです。

 他にエルマー役の佐々木崇さん、 ジュラ役の加藤将さんなど新進気鋭の男優さんは、ビジュアルも抜群です。

黒天使

 私にとって初演のトートダンサーズは、独特な振付や演出、ふっと風を感じるようなダンスが強烈な印象で残り、原型を失ってしまうほど美化されています。なので、私の中で初演のトートダンサーズは殿堂入させて、新しいダンサーの方々や演出・振付とは比較しないようにしています。

 そのうえで、今回のトートダンサーズは1・2を争うほど抜群です。

 トートダンサーズがいろんな人をリフトしているのですが、今回リフトされている人たちの浮遊感がすごいのです。特に、エリザベートがブランコから転落して死線をさまようシーンでは、エリザベートが空中を歩いているようで、くぎ付けになりました。

 そして、長身のダンサーが繰り出すダンスは迫力があります。跳躍したときの高さが違いますし、ほとんど足音がしません。「膝と足首が強いんだろうな~」と見惚れてしまいました。

 トートダンサーズは、ある意味、舞台装置です。ダンススキルの高さが舞台全体のクオリティを上げるといっても過言ではないと思っています。

おまけ

 今回、売店で花總エリザベートと井上トートのアクリルスタンドを購入しました。2階客席には、撮影スポットが複数個所あります。お値段は1個1,500円(税込)です。観劇の合間に、推しのアクリルスタンドで撮影するのもいいですよ。

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 ちなみに、エリザベート、トート、ルドルフの全キャストのアクリルスタンドが販売されていました。エリザベートとトートはアップ姿もありますよ。

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