この作品を観るのは、3回目かな?過去、デロリス役を蘭寿とむさんと朝夏まなとさんで観てきました。
今回の公演は、デロリスが森公美子さんと朝夏まなとさんのダブルキャストです。今回も朝夏まなとさんバージョンにしました。そして、カーティスは吉野圭吾さんです。
観劇時の主な配役は以下のとおりです。
<配役>
デロリス:朝夏まなと
カーティス:吉野圭吾
シスター・メアリー・ラザールス:春風ひとみ
シスター・メアリー・パトリック:谷口ゆうな
シスター・メアリー・ロバート:真彩希帆
修道院長:鳳蘭
舞台の感想
12月に映画の「天使にラブソングを」がテレビ放映されていたので、それを観てからの観劇でした。いいですよね、明るいミュージカル。長く上演されているだけに、アメリカンジョークも、日本人にわかりやすい表現になっていて、客席から笑い声が沸くところも好きです。
ノリノリのナンバーで繰り広げる舞台は、あっという間です。今回、「パウロ5世」がオケボックスから現れますし、カーテンコールでは、観客を遊ばせてくれる演出があります。そして、最後にペンライトが振られて、本当に楽しませてもらいました。
朝夏まなとさん
この方の宝塚歌劇団での舞台は観たことがありません。なので、今回が2回目かな?
今回は、ちょっぴり辛口のコメントになります。
観劇した日が初日だったためか、高音の声があまり出ていませんでした。特に、オープニングでは、観客の手拍子に声がかき消されていましたし、無理して声を鼻に抜けさせて高音を出そうとしたところもあり、残念でした。もっと実力のある人なので、次回に期待したいと思っています。
それにしても、スタイル抜群です。ニーハイブーツをきれいに履きこなしていて、見惚れてしまいました。足が長くてとっても細い!!!
鳳蘭さん
鳳蘭さんと春風ひとみさんは宝塚歌劇団時代から観てきました。
鳳蘭さんを初めて観たのは宝塚大劇場です。演目は「風と共に去りぬ」。鳳蘭さんは当然主役のレット・バトラーでした。当時は、トップスターがひげをつけることに議論が紛糾し、ファンの意見が二分していたことを覚えています。結果として、1部はひげをつけて、2部はひげなしで、という日本らしい折衷案で落ち着きましたけどね。今では、どんな立場の人であれ、役として必要であればひげをつけるようになっていますけど、時代は流れますね。
私は当時高校生で、芸能人が持つオーラという得体のしれないものを初めて鳳蘭さんで観ました。「すご!」とぞくぞくしたことを覚えています。
今回の演目でも、このオーラが弱まることはありませんでした。朝夏まなとさんと並んでも、身長差がないこともあって、主役を相手に全く引けを取りません。そして、相手を包み込むような歌い方は相変わらずです。好きだな~。
春風ひとみさん
春風ひとみさんも宝塚大劇場で何度も観ました。この方の在団当時のトップスターは大地真央、剣幸、涼風真世です。
春風ひとみさんは、宝塚の小劇場「バウホール」では主役を務めたこともある実力派の娘役でした。でも、ヒロインタイプでなく、当時のトップスターと好相性ではないことから、宝塚歌劇団ではトップ娘役にはなれませんでした。とにかく歌声が好きだったので、「なんでだろう?」と、とっても残念でした。
そして、宝塚歌劇団を退団後、東宝ミュージカルで主要な役を常に担うようになったことが、うれしかったのを覚えています。どんな世界でも、実力だけで評価されるわけではないから、その人が輝く場所を見つけられたのは、ヨカッタですよね。
この「天使にラブソングを」では、おなじみのシスター・メアリー・ラザールス役です。娘役だったので大柄ではなかったのですが、おばあちゃんシスターを強調するときは、「あれ、こんなに小さな人だったけ?」と思ったくらいです。そして、歌い出すと変わらない美声で、弾けるところは思いっきり弾けて、さすがです。
観劇を終えて
とっても楽しい作品を観終えて、「弾けるように明るい森公美子さんでも観たい」と思ったのですが、残念ながらチケットは完売のようです。ダブルキャストやトリプルキャストは、それぞれの配役で舞台を観たいですね。ちょっと、お財布と相談。。。
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