知人からチケットを頂いて、「必ず行ってよ~」と言われて、行ってきました。九州交響楽団によるベートーベン作曲「交響曲 第9番『合唱付き』」です。場所は、北九州ソレイユホール。
クリスマスイブの夜ですが、8割くらいの席が埋まっていました。みなさん、音楽好きのようです。
第九(北九州) || 公益財団法人 九州交響楽団 -The Kyushu Symphony Orchestra- (kyukyo.or.jp)
なぜ年末に「交響曲第9番」?
年末になると、「交響曲第9番」の演奏について話題になりますが、生で聞いたのは初めてです。でも、なぜ年末に「交響曲第9番」なのだろうと、素朴に思っていました。今回初めて聴くことになって、ちょっと調べてみました。
どうも、これは日本に限ったことのようですね。なんでも「NHK交響楽団が暮れに演奏したのが出発点」とか。他にもいろいろ説はあるようですが、冬の季語になっているくらいですから、風物詩ですよね。
で、タイトルをみると、「合唱付き」と但し書きがありました。これは、交響曲には珍しく、第4楽章に独唱と合唱のための歌詞が付いているため、「交響曲第9番『合唱付き』」と表記されるとのことです。今まで「合唱部分を『歓喜の歌』と呼ぶんだろう」位の認識でした。
「交響曲第9番」は長い
今回、初めて全楽章を聴きました。交響曲というものを、全楽章聞くこと自体初めてのような気がします。交響曲のすべてが、こんなに長いのでしょうか?日ごろ、クラッシック音楽はBGMとして「耳障りのいい音楽」でしかなかったので、わかりません。
パンフレットに「本公演は1曲のみの演奏のため、開演後はご入場いただけませんので、ご了承ください」と小さく注意書きがありましたので、「どのくらいの長さなんだろう」と思っていました。隣の席に座っていた人も、同様のことを考えていたようで、逐次腕時計を眺めていました。そして、演奏が終わったときに「1時間15分か」とつぶやいていました。もしかしたら、私と同じレベル?
私にとって聞きなれた第4楽章に至るまでの時間は、40分以上でした。「こんなに大作だったのね」というのが、正直な感想です。
「歓喜の歌」の合唱
ソプラノ、アルト、テノール、バリトンの歌手がそれぞれ1名ずつ、そして市民合唱団が壇上に構え、迫力ある合唱を聞かせてくださいました。プラチナヘアの紳士、淑女が結構いらして、年齢層は高そうです。「若い人の声より、円熟した方々の声の方が『歓喜の歌』にはなじむのかしらん?」などと思ったりしました。演奏が始まって、合唱までに40分以上かかるのですから、壇上で着席されていました。
こんな様子も、初めて拝見したので、結構興味深かったです。
クラッシックコンサートの興味
今まで、年に数回クラッシックコンサートに出かけていました。それは、友人のお姉さまがバイオリニストで、時々誘われて聴いていました。
いつものコンサート会場では2階席は後方に位置するため、舞台上を見ることはできませんでした。しかし、北九州ソレイユホールは2階席がせり出しており、舞台を高い位置から見ることができました。このことで、今までとは別の見方ができました。
「へー」と思ったのは、打楽器の操作です。ティンパニとコンサートバスドラム(大太鼓)のそれぞれの奏者が、お互いに演奏していない時に楽器に耳を近づけながら、振動を抑えているのです。打楽器って、演奏していない時でも共鳴しあうのでしょうかね?
日ごろ、正面から舞台を観ていたの、この構図はちょっと興味深かったです。
まとめ
日ごろ、漠然としか認識していなかったことも、生で見ることで興味関心を持つことができ、新たな発見がありました。今回は、知人からの紹介でしたが、ちょっとしたきっかけを大切にすると、いい出会いがあるのかな~などと思ってます。
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