手編みの方法を文章で書かれた海外パターンのこと

手編み

 先日、手編みを再開することになったきっかけは、文章で書かれたテキストパターンと愛犬のオリジナルニットとお話ししました。今日は、テキストパターンについてお話しします。

 編み始めから編み終わりまで糸を一度も切ることなく一筆書きするように編むカーデガンをWeb上に見つけ、購入したことから始まります。

文章で書かれた編み方(テキストパターン)

 そのカーデガンは「Hitofude Cardigan(ヒトフデ カーデガン)」という作品名でした。

 購入したのは8年前です。

 支払いは、PayPalという決済システムした。決済が終了したら、すぐにダウンロードリンクが張られたメールが届きました。それをクリックすると、PDFファイルでパターンを手に入れることができます。なお、ダウンロードは3回までの制限がかかっています。一度ダウンロードしたら、データは保存されますから、2度、3度とダウンロードすることはほとんどありません。

 ダウンロードしたPDFファイルは、A4判5ページで、今まで慣れ親しんだ図と記号の編み図とは全く異なり、ほとんどが文字でつづられていました。

 まず、概要の説明があります。その次に、略語やテクニックの説明があり、その後に「編み方」が書かれているのですが、それが文章なのです。途中にはテクニックを示す写真が挿入され、最後に全体図とサイズ表がありました。

 サイズはXSからXXLまでの6パターン示されています。記載されたサイズを確認して、自分はどのサイズを作るのかを決めます。

 使用糸は従来型の書籍では製品名で指定したり、太さを明記して「〇g」と記載されている場合がほとんどですが、テキストパターンでは、指定糸は記載があるものの「中細程度でドレープの効果が出やすい糸」と表現され、サイズ別に「○○m」と記載されています。糸の太さは同じでも長さが著しく異なる場合はよくあるので、これは合理的です。

 以下は、テキストパターンの一部分の例をご紹介します。

5号針に72(74‐77‐80‐82)[85‐88‐90‐92‐94]目作る。

セットアップ段(裏側):裏19(20‐21‐22‐24)[25‐26‐26‐27‐ 28]、裏返す

段1(表側):浮き目、リングつける、表12(12‐13‐14‐15)[16‐ 16‐16‐17‐18]、裏返す

5号針に72(74‐77‐80‐82)[85‐88‐90‐92‐94]目作る。

セットアップ段(裏側):裏19(20‐21‐22‐24)[25‐26‐26‐27‐ 28]、裏返す

段1(表側):浮き目、リングつける、表12(12‐13‐14‐15)[16‐ 16‐16‐17‐18]、裏返す

といった感じです。( )や[ ]内の数字は、サイズ別の目数です。自分が作りたいサイズの目数が示されており、その通りに編むことになります。

 この方法は初めてのことだったので、戸惑いもありましたが、書いてあるとおり編んでいきました。そうすると、本当に編み始めから編み上がりまで糸を切ることも、綴じ針で縫い合わせることもなく、編み終わったらすべてが終わっていました。

作品ごとの購入

 ネットからパターンを購入する場合は、1作品単位です。価格は600円から800円程度が多い様な印象です。書籍に比べて若干割高のようですが、1冊の書籍の中で、気に入って編むデザインは1~2パターンの場合が多いですから、コスパは変わらないと思います。ちなみに、「Hitofude Cardigan(ヒトフデカーデガン)」は作品が発表されて9年経過しているためか、現在209円(税込み)でした。

サイズ別の編み方

 最近でこそ、サイズ別のパターンが掲載された書籍を目にするようになりましたが、今でもほとんどの書籍は、サイズ調整は自分でしなければりません。しかし、テキストパターンでは、前述のようにサイズ別に目数が記されており、作る人はどのサイズで編むかということを考えるだけで、あとは書いてあるとおり手を動かすだけです。

 反対に長さ調整は自由に自分で行うよう指示されています。もちろん、全体のデザインには影響しないようになっています。これも、おもしろいなと思いました。

世界とのつながり

 「Ravelry」というサイトはテキストパターンをいろんな言語で翻訳(日本語もあります)して販売しています。そのサイトでは、編みたいデザインを見つけるも良し。お気に入りのデザイナーが発表する作品を鑑賞するも良し。購入した作品を編んで発表するも良し。様々な利用の仕方があります。編み物を通じて世界の人と交流できることが素敵ですね。

 日本語でのテキストパターンを販売しているサイトは「Atelier Knits ‐ アトリエ・ニッツ」があります。私はよく購入していたのですが、7月末をもって営業終了を発表しています。

 ほかに日本のサイトは、「Yarnaholic」があります。前述の「Hitofude Cardigan(ヒトフデカーデガン)」はこのサイトで購入しました。

 海外では、「Brooklyn Tweed」、「Knitty」、「Quince&Co.」を見たことがありますが、テキストが英文のみだったり、自動翻訳だったりして、最初のとりかかりとしては、難しいかもしれません。私はここから購入したことはありません。

 ただ、ちょっと覗くだけでも楽しい世界のニットパターンの世界です。いかがでしょうか?

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