警察官と駐車禁止のエピソード

この頃思うこと

マンション前の聞き取り調査?

 ジャザサイズに出掛けようと、マンションの駐車場に行くと、パトカーが出入口近くに停まっていました。そして、警察官は、ライン漫画を読んでいる若いお兄ちゃんに話しかけていました。

 何かあったのかな~と思いながら、自分の車を出庫しようとすると、パトカーが邪魔で出られないのです。私は、「パトカーが邪魔で通れないということがわかる位置」に車を停めて、警察官の方を見ていると、彼も私の方向に目を向けました。しかし、何事もなかったように、若いお兄ちゃんと話を再開したのです。「え~、あなた今、気づいたよね」と思い、暫く待ってみたものの、警察官は話をやめません。しびれを切らした私は、車の窓をあけ「パトカーを移動してもらえませんか?」というと、警察官は、「ああ」と言い、やっと動かしてくれました。

 「『ああ』じゃないだろう!」と心の中でちょっと毒づいてみました。いくら公務だからといってもマンション駐車場の出入口に堂々とパトカーを停めて、善良な市民の通行の邪魔をしていいはずはありません。

 町の平和を守る警察官にはいつも感謝をしています。しかし、この状況には「なんだかね~」と思いながら、ジャザサイズのレッスンに向かいました。

昔の話 駐車禁止のステッカー発見

 この道中、ふと思い出したことがあります。

 私が車の免許取り立ての頃で、かれこれ40年前のことです。

 お買い物のため、道路端に3時間ほど車を停めました。そこは、いつも車が停まっており、その時に空いていたスペースが車を停めました。買い物を終えて戻ってきたところ、駐車禁止のステッカーが貼られていたのです。

派出署へ

 「うわ~、ここ、駐車禁止?」って思いました(というか、駐車場じゃないのに3時間も停めたらだめですよね)。近くには派出署があります。ステッカーをはがして派出署へ行きました。

 「ごめんなさ~い!このステッカーが貼られていました。」と派出署に謝りながら入りました。細かいやり取りは40年も前のことなので、曖昧ですが、最初に謝ったことは覚えています。(それは後半で)

 違反切符を切られ、罰金を納付するよう一通りの説明を受けました。当時、就職したばかりの頃なので、金額は覚えていませんが、罰金はたいそう痛手だったことを覚えています。というか、罰金を喜んで支払う人はいませんよね。

お巡りさんからのお誘い

 普通なら、これでがっかりしながら帰るのでしょうが、違反切符のお巡りさんから「今度、僕の仲間と一緒に食事しない?女性もいるよ」と言われました。このお巡りさんは20歳代後半のスポーツマンタイプでお顔も私好みの方。罰金も取られたことだし、相手はお巡りさんだし、「まあいいか」と思い、応じました。電話番号は違反切符を切られたときに伝えてあるので、後日連絡があり、派出署の近くの居酒屋さんで待ち合わせとなりました

宴の目的とがっかりした思い

 時間になって居酒屋さんに行くと、メンバーは違反切符のお巡りさんとその奥さん、そして友人のお巡りさんと私でした。違反切符のお巡りさんは、友人のお巡りさんと私をマッチングするために合コンを開いたんだと、この時わかりました。

 違反切符のお巡りさんが私を誘ったのは、「ごめんなさ~い」と言って派出署に入ってきたのが新鮮で、「感じがいい人」と思ったからだそうです。普通は、「なんで自分だけ」とか「ほかにも駐車禁止の車はあるじゃないか」とか毒づく人がほとんどで、謝りながら入ってくる人は珍しいのだそうです。(私はこのエピソード以降、違反切符を切られる場面での態度には注意をしています)違反切符を切るときに職業なども聞かれますから、素性も悪くないと思ったのでしょう。それで、私のことを友人に紹介したいと思ったとのことでした。

 お友達のお巡りさんは、「違反者を誘うなんて」と難色を示したらしいのですが、とりあえず居酒屋にはいました。宴の中心は違反切符のお巡りさんです。この方は明るい方でした。私はこのお巡りさんに好感を持っていたので、すてきな奥さん登場にちょっとがっかりしたことを覚えています。

 で、お友達のお巡りさんですが、ほとんどが聴き役で特に私に話しかけてくることもありませんでした。私は違反切符のお巡りさんご夫婦と話が盛り上がって、楽しい時間を過ごすことができました。そして宴は終了。

お友達のお巡りさんに送ってもらう

 違反切符のお巡りさんに促されて、お友達のお巡りさんは私をタクシー乗り場まで送ってくれました。この時に、この方と多少なりともお話をしました。その時の話では、お巡りさんは自分の地元には赴任できないこと、近所のおばあちゃんが派出署によく差し入れを持ってきてくれるけれども、もらっていいものか悩んでいるということを話してくれたのを覚えています。40年前と言えば、古き良き時代です。「おばあちゃんの差し入れは、お気持ちですし、いただいていいんじゃないですか?」と答えたような記憶があります。

 この日は、これで別れました。まあ、私はこれでこの方々にお目にかかることはないだろうと思っていました。

お友達のお巡りさんからの電話

 ところが、後日お友達のお巡りさんから電話がありました。

 「宴の時はほとんど話ができず残念だったから、もう一度会いたい」といわれるのです。でも、当時の私には、お友達のお巡りさんの人柄の良さを理解できず、楽しい時間を過ごせそうな気がしませんでした。そもそも、お見合いのつもりはなかったし、丁重にお断りして、このお話は終わりです。

40年経って思うこと

 お巡りさんから公務中にナンパされたエピソードですので、常識人としては「ちょっと、なんだかね~」と思いますよね。

 でもね、それから人生経験を積んで今思うことは、当時の私は、明るい人、元気がいい人ばかりに目が向いていて、人の話に耳を傾け熟慮し、穏やかに話す人の魅力に気づいていなかったな~と。

 40年の時間が過ぎ、思い出にもいろんなフィルターがかかって浄化されていますし、今、この時の方々に会ってもわかるはずはありません。でもね、こんな記憶が甦る私は、いい年齢になりました。

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