マリアは私の愛犬で今年の1月に虹の橋を渡りました。享年16歳8か月です。最後の1年半は寝たきりで、生活のすべては人間の介護が必要でした。今日はそのお話です。
友人にこの話をすると、「どこまでの介護?」と聞くので、「食事・飲水介助、おむつ交換、体位変換、移動すべてだよ」と説明しました。友人によると、寝たきりになった犬がそんなに長生きはしないと思っていたようです。
欲求
動物は気兼ねや遠慮なく、「喉乾いた」「おなかがすいた」「抱っこ」etc。自分の欲求をストレートに表現してくれます。これは、子どもや赤ちゃんと同じですよね。一心に私たちに頼ってくれるマリアはとても愛おしく思いました。特に、寝たきりになってからは、外出から帰ってきてすぐに抱っこをしないと、「何をしているの!早く抱っこして!!!」と大声で吠えていたことを微笑ましく思い出します。
歩けなくなる
マリアは12歳を過ぎるころから歩き方がよたよたするようになりました。原因は変形性腰椎症でした。徐々に進行して、突然歩けなくなったり、少し回復したりを繰り返していました。
排泄ができなくなる
よたよたするようになってから、おしっこに異変が現れました。
用手圧迫
マリアは外おしっこ派でした。14歳頃から、ふらつきながらも、かがんでおしっこをするので、しりもちをよくつくようになりました。時には、おしっこの海にお尻や足をいれるので、「ありゃ」と言いながら、脚やお尻を洗うことが増えました。
そうこうするうちに、庭に出しても少量しか出ていないことに気付きました。長時間おしっこをしていないのに、です。「おかしいな。。。」と思ってお腹を押さえると、おしっこがたくさん出てきたのです。下半身のマヒが進み、おしっこを自力で出せなくなっていたのです。病気の特徴から、いつかこうなることは覚悟していました。
かかりつけの獣医さんに相談して、1日に1回程度お腹を押さえておしっこをさせてることにしました。
しかし、今度は次第にお漏らしをするようになりました。15歳、おむつ生活の始まりです。
ペット用紙おむつ
おむつには選びには本当に苦労しました。体重が2㎏と小さいうえに、ドワーフ体型で胴も短く、くびれもないことから、簡単に脱げてしまいます。補助具としてサニタリーショーツやロンパースなどいろいろ試してみましたが、交換の手間が増えるだけで、うまくいきませんでした。
また、ペット用おむつは人間のおむつと比較して機能性は劣るのに高額という問題もありました。1日に10枚程度使用するため、ちょっとお財布に厳しいのに、むれやおしっこもれによって皮膚がかぶれの心配もあるのですから、ちょっと問題です。
人間の新生児用紙おむつ
そこで、人間の新生児用おむつを使ってみました。愛犬のマーキングに悩む犬友さんから教えてもらったものです。
犬は背中側でテープをとめる方が使いやすいので、人間の場合とは前後逆にして、しっぽ穴をあけて使います。
赤ちゃん用おむつは敏感な肌に使用するものなので、ペット用より高品質なうえ、お財布にやさしいのです。
しかし、近隣のドラッグストアやホームセンターなどで販売されている新生児おむつは、汎用性の高い体重5㎏用でした。これでは、マリアには大きすぎるいのです。きっと、小さく生まれた赤ちゃん用のものが市販されているはずと思い、調べてみると3㎏用がありました。早速、ネット通販で入手しました。
新生児用おむつは各メーカーからでていますが、背中にギャザーが入っている(犬に合わせるときはギャザーが腹部)ムーニーが一番使いやすかったです。ただ、くびれがないマリアの体型をカバーできる程ではなく、あとから開けたしっぽ穴にしっぽをとおす作業が思いのほか難しく、主に介護をする母の負担も大きいため、結果的にうまくいきませんでした。
サロペット型マナーガード+尿取りパッド
いろいろ苦労を重ねた結果、15歳の夏にはサロペット型のマナーガードに尿取りパットを使うことにしました。
この商品の説明欄には「脱げない、ずれない、漏れない、重ね着対応」と書かれていました。確かに、他のサニタリーパンツに比べるとしっぽ穴にしっぽをとおす必要がなく、マジックテープを大きく使用しているため体にフィットし、簡単に着脱もできます。このマナーガードは色が5色あり、洋服をコーディネートして出かけることができました。
↓下の写真は紺のマナーガードに縁取りと同じ色の赤のパーカーをコーディネートしてみました。この頃は、少しの時間なら座ることができました。

マナーガードの商品説明欄には、専用の尿取りパッドがあるようですが、私は人間用のものを選びました。人間用の尿取りパッドは防臭性に優れており、おしっこのにおいは気になりません。また、皮膚への負担も少ないことが期待できます。
尿取りパッドは、40㏄用のものを半分にカットし、端処理は2.5㎜幅のサージカルテープでポリマー剤がこぼれないよう封をしました。
尿取りパッドはイオンのPV商品を選び、サージカルテープは100均のダイソーで購入して、コストを抑えました。
尿取りパッドは1日10枚以上使用するため、1週間に100枚は準備して、マリアを介護をする母の元に届ける生活が続きました。週末しかマリアの介護ができない私にとって、このことがマリアに何かをしてあげられているという証のような気がしていました。
ウンチは?
ちなみに、ウンチは外にマナーガードの外に出ます。マリアの元気な頃は、走りながらウンチをするという癖があり、寝たきりになっても続きました。そのため、ウンチの時には足をバタバタさせるので、大体わかります。自分で出せない時には、肛門周辺を抑えてあげたり、新生児のように綿棒で肛門を刺激するこより浣腸で手伝っていました。
最期まで。。。
この方法は今までの方法と比べて簡便で、介護者の負担もマリアの負担も一番小さかったように思います。マリアはこの方法で最期まで過ごすことができました。
ペットの長寿化によって介護が必要な子も増えているようですが、そんなときに少しでも参考になれば幸いです。