コンピュータを操作するようになったこと

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 還暦を過ぎたおばさんですが、PC(コンピュータ)使用歴は長く、そこそこやってきました。だから、ブログ設定もなんとかなるだろうという、なんとも根拠のない自身がありました。昔話をちょっと。。。

最初のPC

 私がPCを始めて購入したのは平成一桁の頃。320MBのHDDを搭載したEPSON社のもので、CPUはi498、クロック周数は25KHzのノートパソコンでした。今のPCからすると、「とてつもなく頭が悪くて遅いPC」という感じでしょうか。しかし、インストールするソフトウェアもいろいろできないので、初心者用としては、標準スペックだったと思います。ちなみに、OSはWindows3.1とEOシステム、価格は25万円程度でした。

 その頃、職場にあったPCは、かなり旧型で、FD(フロッピーディスク)を入れて、コマンドを叩いてソフトを起動するものでした。さすがにこの時代は、ソフトはHDDにインストールして使っていましたが、アプリケーションソフトもFD20枚くらいをインストールしていましたから、20MBということです。軽いですよね。今ではFDを見ることもなくなりましたね。

 当時、清掃担当の方が、デスクトップコンピュータを床に落としそうになったといって、真っ青な顔で報告に来たことがあります。聞いてみるとキーボードのことでした。当時のPCに対する一般的な認識はこのぐらいだったと思います。

FD(フロッピーディスク)のこと

 ちょっと蛇足ながら、このFDを発明したのは日本人で、ドクター中松こと中松義郎氏です。この記憶媒体の利用について日本の企業にプレゼンしたところ、前例主義の日本では買い手がつかなかったとのことです。そうこうしているうちに米国のIBMがジェット機で買付に来て、莫大な富を生んだことは言うまでもありません。当時は、日本経済は右肩上がりの頃なのに、というか、残念ですよね。

ワープロソフト一太郎のこと

 私が平成一桁の頃、使用していたワープロソフトは「一太郎」、表計算は「Lotus1-2-3」です。「一太郎」は日本企業のジャストシステム社の製品でした。官公庁もワードプロセッサからPCに移行した際のワープロソフトは「一太郎」だったと記憶しています。

 日本製の「一太郎」は縦書きに特に威力を発揮していました。しかし、ビジネス文書は横書きですし、Microsoft社の猛烈な販売拡充戦略によって、あっという間に「word」に席巻されてしまいましたね。私は、その変遷の時期を見てきたので、ワードプロセッサーからPCに乗り換えたばかりの上司に「今どき、一太郎を使う人がいるなんて」と言われて、ちょっとムカついたことを覚えています。

SE(システムエンジニア)の弟のこと

 パソコンを購入する前は、ワードプロセッサを使っていました。それを買い替える際に、「パソコンにしたら」と言ったのはSEをやっている弟です。当時、個人用でPCを持っているのは仕事か、マニアか、の頃でしたから、弟の影響は大きかったと思います。

 購入時の金銭的負担を少なくするため、通信販売を利用しました。購入したPCは価格を抑えるため、様々な設定が省かれた、いわゆるマニア用でした。HDDを認識させたり、HDDをOS用と保存用に分けたりする作業が必要でしたが、弟が難なくやってくれました。電源を入れればあとの設定はPCの指示に従うだけの現在とは隔世の感があります。

 アプリケーションソフトのインストールは、弟が実演しながら教えてくれましたが、あとのフォローアップは、「僕に質問があるときは、僕の使う言葉がわかるようにしてからね」とPCの入門書を数冊渡されただけでした。

 困ったときに弟に電話をすると、きちんと答えてはくれるのですが、言葉がわからなかったときには「ちゃんと調べて!」と叱られます。心の中で何度「もっと優しく言え!!!」と叫んだかわかりません。まあ、当時にはなかった24時間のカスタマーサービスを、弟がやってくれたのですから、文句は言えませんがね。(今、言っていますね^^;)

その後の私

 弟のサポート(スパルタ教育!?)のおかげで、私のスキルは徐々にアップしていきました。

 職場では、例えば、データ入力の確認作業に、一人がデータを読み、一人がチャックをするという2人体制で行っていたことを、テキストリーダーでPCに読ませてひとりが確認する方法などで業務改善をしていました。当時、PCを操作できる人はそんなに多くはなく、職場では重宝がられましたし、何よりも頼られることは自己肯定感を高めてくれました。

 しかし、そもそも、私の仕事はSEではありません。時代のニーズに合わせて、業務上のことは専門家に任せるようになりました。また、汎用ソフトの操作性も上がって簡単になったことで、私に相談されるのはトラブルシューティング的なことだけとなりました。

 そうしているうちに、私の興味関心は薄れ、同じPCを10年近く使っていても困らないくらいでした。

 しかし、高齢者こそICTの活用が生活を豊かにすることがわかりました。その入口となるPCやスマートフォンは、「もっと勉強しないといけない」と思っています。疲れない程度にね。

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